2012年04月12日

ヤブロコフ「チェルノブイリ」の先天性奇形の節を読んでみよう

ヤブロコフ「チェルノブイリ」の先天性奇形の節を読んでみよう。まず、公的に戸籍記録された
先天性奇形の何倍もの異常があることを踏まえて以下のデータを見る必要がある−政府は
公式記録として異常の件数を少なくカウントする傾向がある。一般に低汚染エリアほど、奇形は
遅く出現してくる−時間差を伴って奇形が発生する。

ただし、肺がんのように20年も経ってから出現するようなものではなく、高汚染エリアなら事故の
翌年から発生し、低汚染エリアなら4〜5年後から発生してくる。

福島は高汚染エリアなので来年にはもうすでに奇形児がどんどん生まれてくるだろうし、
東京なら4−5年後からそういう傾向が出てくる。

首都圏や全国のゴミ処理工場で、汚染されたものを燃やす清掃作業員は、日本の
リクビダートルになってしまっており、非常に危険だ。リクビダートルの子供たちの
先天性奇形は他と比べて有意に多い(5.12.2 Ukraine(12),5.12.3 Russia(7))。


ヨーロッパ諸国で広範に先天性奇形(とりわけ中枢神経の異常)が発生していることから、
旧ソ連が80万人ともいわれる膨大な数の男女のリクビダートルを投入して速やかに事故を
収束させなかったら、ヨーロッパに人は住めなくなっていただろう。

チェルノブイリの原発事故はヨーロッパ文明を滅ぼす寸前であった。それに比べて、福島では
現在でも間歇的に核分裂が起きていて、ヨウ素131は周辺の米で検出されるし、まったく
事故収束の見込みは立っていない。東日本では、生命の設計図であるDNAが被曝で
日々損傷していっており、これからどれだけの奇形と堕胎が増えるのか、考えるだに恐ろしい。

ベラルーシでは、チェルノブイリの原発事故後、1987-1988年にピークを迎える奇形と
4-14年の間にピークを迎える奇形(無脳症・脊髄ヘルニア)とがある(表5.70)。

また、1Ci/km2以下の低汚染エリアと5Ci/km2の高汚染エリアで、発症率に差異が
見られる奇形とほとんど差異がない奇形とがある。

唇の欠陥や縮小と多指(趾)症および複数の先天性奇形は、高汚染エリアでは、
1987-1988年にピークを迎えるが、低汚染エリアでは 1990-2004年でピークを迎える。

食道および肛門の閉鎖症は、低汚染エリアでは1987-1988年にピークを迎えるが、
高汚染エリアにおける発生率は1987年以降一定である。図5.14を見ると、事故直後の
1987-1988年に0-3歳までの脳腫瘍が急激に増加し(2人から18人へ)、また、
1991-1994年に第二のピーク(18人)が来る。

1999年が第3のピークである(14人)。さらに、ノルウェーでは、低線量ほどダウン症が
増えるという恐ろしい報告がなされている。


幾千もの大小の先天性の奇形が存在する。一つは、説得力のある遺伝的背景を
もったもので、もう一つは胎児期の発達中に被曝したダメージに起因する発達上の異常である。

それらの内訳は、いわゆる平均以上の“大きな”先天性奇形であり、異常として公式に
戸籍登録されたものの大半はこういった大きな先天性奇形だけだった。

そのほかの発達異常は、出生前の発達時期における被曝ダメージの結果として生起し、
また突然変異によって引き起こされるような遺伝的なものでありえたし、毒物の外的影響に
よって引き起こされるような催奇性のものでありえた−それらは妊娠の16週目までに通常起きる。

チェルノブイリの放射能汚染があるところではどこでも、遺伝的そして先天的奇形をもった
子供の数が増えた。これらは、以前にはめったに見られなかった構造上の複数の損傷
(四肢・頭・胴体)を含んでいた。
posted by РМН at 00:00| Comment(0) | 某掲示板より転載 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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