TPP(環太平洋パートナーシップ)協定交渉会合への参加
を表明した安倍政権。なかでも注目されているのが、安倍首相が“聖域”と表現した、
コメ、牛肉・豚肉、麦、甘味資源(砂糖)、乳製品の5品目の行方だ。
TPP参加によって、すべての農産物の関税がゼロになるという最悪の状況を想定した場合
、これらの5品目はことごとく輸入品に置き換わってしまう可能性が指摘されている。
そのため、安倍首相は5品目を“聖域”として、関税撤廃の例外にしようと考えているのだ。
実際に“聖域”を守れるかどうかは、あくまでTPPの交渉次第。だが、その肝心の現場が
、どうも日本に不利な状況になっているらしい。NPO法人「アジア太平洋資料センター」
(PARC)事務局長の内田聖子氏が語る。
「先日、私はこの目でTPP交渉会合を見てきましたが、その実態は、安倍首相が話した
内容や日本のメディアの報道とはずいぶんとかけ離れたものでした」
参加表明をしただけの日本からは、まだ誰もTPP交渉会合に参加していないはずだが……。
「以前から交流のあった、アメリカのNGO(非政府組織)のメンバーとして登録をして
もらい、TPPのステークホルダー(利害関係者)として参加しました。霧に包まれた
TPP交渉の実態を自分で確かめたかったんです」
内田氏が“潜入”したのは、3月4日から13日にかけて、シンガポールで行なわれた
第16回のTPP交渉会合だ。
「その日、TPP交渉会合に参加していたのは参加11ヵ国の交渉官約300人と、各国の
企業や業界団体、NGOなどステークホルダーが200人から300人。多く見積もって
総勢600人ほど。TPPは交渉する分野が幅広いので、参加国はそれぞれ専任の担当官を
集めた交渉チームとして会合に臨みます。そこには国力の差が表れていて、例えば、アメリカ
が20人ほどの交渉担当官をそろえている一方で、ブルネイやベトナムは10人もいない。
小国は常にハンデを負うことになります」
その現場では、どのようにして交渉が行なわれるのだろうか。
「いざ公式の交渉が始まれば、21の分野ごとに長時間にわたって話し合いが行なわれる
のですが、会議室に入れるのは各国の交渉官だけ。私たちステークホルダーは入れません。
TPPの交渉は完全な密室で行なわれます」
国益を大きく左右する話し合いが、秘密裏に進められているのだ。ちなみに、会期中には
ステークホルダーが交渉担当官とコンタクトが取れる「ステークホルダー会議」なるものが
一日だけ開かれるという。ステークホルダーとは、どんな人たちなのか。
「参加していた200人から300人のステークホルダーのうち、8割は企業あるいは
企業連合の人たちで、その半数以上がアメリカの企業の関係者でした。しかも、カーギル、
フェデックス、VISA、ナイキ、グーグル、フォード、GEなど巨大企業ばかり。また、
アメリカの大企業約100社が加盟する『TPPを推進する米国企業連合』や米国商工会議所
、米国研究製薬工業協会などの業界団体も名を連ねていましたね」
ほぼアメリカ一色に染められたその会場で、ステークホルダー会議は始まったという。
「ステークホルダーと交渉官を招いたレセプションの主催は在シンガポール米国商工会議所
。なぜ議長国でもないアメリカの団体が?と思っていたら、冒頭のスピーチで代表のアメリカ人
が『TPPで自由貿易をさらに促進すれば各国の経済発展は必ず約束されている』と得意顔
で話しました」
会場では、約70の団体・企業がブースで各国の交渉担当官向けにプレゼンテーションを
行なっていたのだが、やはり、そのほとんどがアメリカ企業だったという。
「各担当者が交渉官向けに『TPPが実現すればこれだけアナタの国に投資します』『安価
で高品質な商品を提供します』といった具合のPR合戦。もはやそれはプレゼンというより
商談会。まだ交渉は途中段階のはずなのに、アメリカ企業と各国政府の間で“TPP後”を
見据えた密接な関係づくりが行なわれていたのです。その光景は、まさに『アメリカの
大企業のためのTPP』といった印象。こんな場所に今さら日本が乗り込んだところで
いったい何ができるのかと感じましたね」
また安倍の
売国か
角川春樹の胡散臭いデモは終わったのか?
産経が安倍にしとけ
だと
TPP交渉参加、「評価する」61%、「評価しない」21.6%、自民党支持層 「評価する」74.3%・・・時事通信
ありゃ
負け犬のオーボエとは裏腹に
なんと凄まじい数字ですね
まともな人が多い証拠