安倍首相は19日の予算委で民主党議員が西川前農相の脱法献金を追及中、突然「日教組はどうするの」とヤジった。翌20日も「日教組は補助金をもらっていて、教育会館から献金をもらっている議員が民主党にいる」と答弁したが、日教組は国から補助金を受け取っていなければ、教育会館から献金をもらっていた民主党議員もゼロ。安倍首相は国会でデマをまき散らしたようなものである。
安倍首相にとって今回の騒動は氷山の一角。論理の飛躍や根拠の乏しい情報に基づく誹謗中傷で「政敵」を陥れるのが常套手段だから、タチが悪い。
■デマに基づく悪口雑言の数々
昨年秋の国会質疑中には民主党の枝野幹事長を面罵した。何の脈絡もなく「JR総連」や「JR東労組」から枝野氏が献金をもらっていると指摘。両労組に革マル派の活動家が浸透していることを背景に、両労組と過激派を一緒くたにして論理を飛躍させ、枝野氏が「殺人を行っている団体」から「献金を受け取った」と一方的に断罪した。
朝日新聞についても、常に根拠を示さず「安倍政権打倒が社是」と繰り返し答弁。拉致交渉にあたった元外務省審議官の田中均氏が13年に毎日新聞紙上で「外国での国際会議などで、日本が極端な右傾化をしているという声が聞こえる」と指摘すると、安倍首相は<田中均局長を通し伝えられた北朝鮮の主張の多くがデタラメ><彼に外交を語る資格はない>とフェイスブックで切り捨てた。
野党時代の11年5月には自身のメルマガで、福島原発事故の対応をめぐり<海水注入を止めたのは、何と菅総理その人だったのです>と断言。後にデマだと判明しても、今なお問題のメルマガを削除せず、菅元首相から名誉毀損で訴えられている。
「安倍首相は『総理の言葉の重み』を理解していないのでしょう。政敵にはどんな誹謗中傷も許されるという姿勢なら、ネット右翼の書き込みと変わらない。ヘイトスピーチすら想起させ、不愉快になります」(政治評論家の山口朝雄氏)
安倍首相は昨年2月に国会で「ある夕刊紙は私を毎日“人間のくず”と報道している」と答弁。恐らく日刊ゲンダイ本紙を指したのだろうが、これもデマだ。本紙は安倍首相を「ボンクラ」「嘘つき」と評したことはあっても、創刊以来「人間のくず」と報じたことは一度もない。
【安倍の虚言リスト】
・海水注入を菅総理が止めたから、原発が爆発したとメルマガ配信
→嘘。吉田調書によって判明
・「民主党時代賃金が下がったじゃないですか!」と国会で言う
→嘘。3年続けて上昇
・911テロ後、アメリカ側の日本への「ショー・ザ・フラッグ」発言をマスコミにリーク
→嘘。実際にはそんな言葉をアーミテージは使っていない
・05年の「NHK改変問題」そんな事実は「一切ない」
→嘘。東京高裁は判決で、安倍がNHKの放送総局長らと会って、番組内容の改変に影響を与えたことを認定していた
・「JR総連は殺人集団」と発言
→嘘。2009年のJR総連が起こした「国家賠償請求訴訟」で勝訴
・「民主党政権時代はほとんどの都道府県で生活保護水準と最低賃金が逆転していた」とヤジ
→嘘。逆転している都道府県は政権交代前の方が多かった。慌てて訂正
・「日教組は補助金をもらっている」 と発言
→嘘。補助金を受けていないことが発覚した(new)
もうイスラム国で働くしかない
落合信彦が安倍晋三をボロクソに批判
「幼稚と傲慢」の首相である核心(シンゾウ部)を痛撃
−−いわく,愚かなリーダー。いわく,カネにものをいわせた「地球儀外交」の末路。いわく,安倍晋三のバカげた功名心が「人質事件」を起こした。いわく,アメリカや中国とはまともな外交ができないくせに,小国で歓待されていい気になっているのだから情けない。
いわく,この事件の責任は,誰よりも安倍晋三にある。いわく,よりによってイスラエル国旗に前でスピーチした。アラブの敵だといっているようなものだ。いわく,安倍よ,頼むからこれから外国旅行で国民の税金だけは使わないでくれ。その金は東北再建のために使ってくれ。
いずれにせよ,すでに首相の立場にまで昇りつめた政治家として安倍晋三は,自分の人間・人格性に責任をもたねばなるまい。『ノブレス・オブリージュ』( noblesse oblige )ということばある。
「高貴さは(義務を)強制する」の意味である。これは財産・権力・社会的地位の保持には責任が伴うことを示す政治社会学的な概念である。
安倍晋三てんぐ鼻
安倍晋三はこの noblesse oblige というフランス語の意味とは無縁であるかのような日常的なしぐさがやたらとめだつ。国会での答弁(やりとり)の下品さ・粗暴さは,一般庶民が国会の中継をテレビで視聴していても,すぐに気づかされるひどさである。
だが,安倍自身が小学校から大学まで通った成蹊学園の,〈成〉という,この6画の漢字をまともに書けないで,しかも1画だけではなく2画までも欠かして書くのをみせつけられ,絶句するほかなかった。