しかし、それをやってしまうのが安倍政権
古来より自分の回りをイエスマンで固めた君主はおよそ哀れな末路を辿った。歴史をみればそうである。耳の痛いことを言う奴でも会って話を聞いてやろうじゃないかというくらいの大器がないと国を任せるに足る政治リーダーとしては無理があるわけだ。
その点で、近年、稀にみる器の小さいリーダーが安倍首相である。会見を求める沖縄県知事を追っ払ってしまうというのは、リーダーなどではなくガキの対応だろう。
少なくとも、かつての自民党トップなら、会って話を聞いてやろうじゃないか、ぐらいの器があった。そして それだけ 敵を味方にし、あるいは、相手を巧みに丸め込んで対立を緩和するのが上手だった。
一方、沖縄県知事と会おうともしない安倍政権の度量の無さというか、小物ぶりは異常としか言いようがない。沖縄が「日本の安全保障の根幹」であると唱えているにも関わらず、これではますます溝が深まるばかりだ。
そもそも、沖縄の基地負担問題は、中国・朝鮮に対する抑止力担保、という題目が今では、中東紛争参戦のためなどと 方向性がすり替わってしまっている。さらには、サンゴの海に基地建設を強行するのは米国内の基準でもあり得ないという矛盾もある。
沖縄県知事との会見で痛いところをつかれるのを逃げているのかしらないが、これが本当に民主主義国家の政権なのかと思うと、情けないとしか言いようがない。(政治部関係者談)