最近は自転車で全国を旅するNHKの紀行番組でも人気沸騰。ひょうひょうと味のあるモテ男が、現実を明かした。
注目の半生記は「火野正平 若くなるには、時間がかかる」(講談社)。この中で1971年に結婚し、長男と長女をもうけた最初の妻について「(兵庫県)芦屋のお嬢様学校出身なんだけど、ちょっと怖いっていうか、肝がすわっている」と表現。10年以上前に電話したとき「帰っておいで」と言われたが帰らず、それきりだという。
火野は「籍を抜いて今の母ちゃんを入れてやりたいが、(最初の妻も)思うところがあるんだろう」と離婚はあきらめたようだ。「今の母ちゃん」とは女優、鳳蘭(70)の所属事務所社長、K子さん(62)で、一緒に住んで35年。70年代に新藤恵美(66)、小鹿みき(66)、西川(現・仁支川)峰子(57)ら数々の女優と浮き名を流した後、本命となった女性だ。
サンケイスポーツの取材に火野は「仕事で年中、家を空けているので、母ちゃんから『一緒に住んだのは今まで3年ぐらいだね』と言われる。でも、ごちゃごちゃ言わないのがいい」と甘える。K子さんとの間の認知した32歳と26歳の娘は、共にジュエリーデザイナー。「一緒に酒を飲むこともあるよ」と娘たちともフランクに接しているという。
過去の女性遍歴は「迷惑がかかるから」と同著では実名を出していない。自分から別れを切り出したことはなく、そのせいか「二股どころか、何股か分からないときもあったよ」と苦笑い。「女の敵と言われ、仕事を1年以上ホサれたこともあるさ。でも、それを含めて今の自分があると思う」と達観している。
現在進行形の女性の存在については「いやあ」と煙に巻いたが、同著では「いいんだよな、恋ってのは」と告白。まだまだ枯れそうにない。
★「火野正平 若くなるには、時間がかかる」
愛車や愛犬、幼いころの娘の写真なども掲載(208ページ、1296円)。表題は画家、パブロ・ピカソの名言で、人は年輪と経験を重ねて初めて生き生きできるという意味で、身も心も若々しい火野にピッタリと編集者が選んだ。
同書で、2人目の父親との確執など生い立ちや、「いつも向こうからさよならされる」という女性遍歴、毎年夏にK子さんや娘たちとハワイ・カウアイ島で休暇を過ごすことなどを語り尽くした。今も毎日70本たばこを吸い、暇なときは仲間とマージャンを楽しむ。そんな素顔が満載だ。
火野 正平(ひの・しょうへい)
本名・二瓶康一。1949(昭和24)年5月30日生まれ、66歳。東京・目黒区出身。61年に「劇団こまどり」に入団し、73年にNHK大河ドラマ「国盗り物語」で豊臣秀吉を演じて話題に。テレビ朝日系「新・必殺仕置人」、日本テレビ系「長七郎江戸日記」など数多くのドラマや映画に出演した。自転車で全国各地を旅するNHK BSプレミアム「にっぽん縦断 こころ旅」は2011年4月にスタート。3月28日からは新シリーズが放送される。