横粂氏といえば、2009年の衆院選に民主党公認で出馬し、小泉純一郎元首相(74)の次男の自民党・小泉進次郎氏と神奈川11区で激突したことが記憶に新しい。敗れるも比例復活で議員になったが、在任中に菅直人首相(69)を批判し、不信任決議案に賛成して除籍に。12年の衆院選では菅氏の東京18区から出馬して落選していた。
横粂氏の出馬情報は約1か月前からささやかれていた。永田町関係者は「今年4月に政治団体を立ち上げています。参院選か、もしかしたらあるかもしれない衆院選のどちらかを意識しての団体ではないかと噂されていました」と指摘する。
12年の落選後、横粂氏は「銀行に500万、親族に400万で借金は1000万円くらい。カードローンも限度額までやっているのでそれ以上かも」と選挙で借金を抱えたと告白。周辺関係者によると「もともと弁護士資格を持っていたので、落選してからは弁護士活動に専念していました。結構、繁盛しているようで、借金を返済できたどころか、次の選挙資金くらいは用意できるはずです」という。
勝ち目はあるのか。東京選挙区は今回から定数が1増えて6となった。
「公明党と共産党がそれぞれ1人を出馬させて、2議席が埋まる。自民党と民進党はそれぞれ2人を出馬させるけど、どちらも2人目が当選するかは不透明です」(前出の永田町関係者)
さらには前回当選の日本を元気にする会・松田公太参院議員(47)もいるほか、新党改革から女優の高樹沙耶氏(52)が出る。自民から出馬とみられていた作家・乙武洋匡氏(40)は不倫問題で出馬断念に追い込まれたが、横粂氏参戦となれば最後の6議席目は過去の選挙以上に激戦となりそうだ。