北朝鮮が日本を標的にしていると声明を出しています。
「北朝鮮「日本列島沈没しても後悔するな」などと威嚇」(NHK2017年4月22日)
「「われわれの首脳部を狙う敵対勢力は、南が灰となり、日本列島が沈没し、アメリカ本土に核が降り注いだとしても、後悔してはならない」と威嚇し、北朝鮮への対応をめぐって日本や韓国との連携強化を図るアメリカをけん制しました。」
安倍政権は、北朝鮮からのミサイル攻撃に対して都道府県に避難訓練を実施するように要請しています。
「北朝鮮ミサイル 着弾想定の住民避難訓練 都道府県に要請」(毎日新聞2017年4月21日)
「政府は21日、都道府県の危機管理担当者を集めた説明会で、北朝鮮の弾道ミサイルの着弾を想定した住民避難訓練を行うよう要請した。」
既に秋田県男鹿市でも実施されていますが、非常にお粗末なものです。
「北朝鮮によるミサイル発射実験 避難訓練と称する軍事教練 国民に「戦時下」という意識を植え付ける」
近くの公民館、小学校に避難するとかいうのですが、一体、こんな訓練の何の意味があるのですか。
参照
「北朝鮮がミサイル実験をしても核実験をしても、北朝鮮を攻撃すべきではない。」(Everyone says I love you !)
実際に北朝鮮からミサイルが飛来したら?
内閣官房国民保護ポータルサイトにいろいろと出てはいますが、結局、何の役にも立ちません。
どこに落下するかも地域住民は全くわかりません。
これを読んだときの最初の感想は、これって地震、竜巻が発生したときの対処方法? と思ったことです。
ミサイルが直撃したり、核兵器だったら、こんなの全く意味がないし、原発に落下したらそれだけで甚大なる被害が出ます。
この安倍政権の対応をみてもわかるとおり、結局、どんなに莫大な税金をつぎ込んで防空システムを「完備」しようと飛来するミサイルには全く無力だということです。実際に打ち込まれた場合、迎撃できないからこそ先制攻撃論が常に出てくるのです。
しかも安倍政権のやっていることといえば、米国トランプ政権に便乗して北朝鮮を煽るのですから、本当に悪質です。
従来の北朝鮮指導部による、ミサイル発射実験は米国や日本などに譲歩を引き出すためのはったり外交でした。あるいは国内引き締めのためのパフォーマンスです。それはあくまではったりやパフォーマンスであって、実際に軍事攻撃を仕掛けてくるという可能性は皆無です。
しかし、今回、違うのはトランプ政権になった米国が露骨に先制攻撃を宣言していることです。
北朝鮮から米国が、あるいは「同盟」国の日本、韓国が攻撃されたら、ではないのです。しかも直前にシリアに対して明らかに違法なミサイルを撃ち込み、シリアの空軍基地を破壊、兵士を殺害した上での恫喝です。
北朝鮮指導部が日本や韓国に向けて直接的な威嚇が始まったのは、この米国による挑発、威嚇行為があるからこそであり、それに安倍政権が便乗しているからです。
北朝鮮指導部が挑発しているから?
デタラメを言ってはいけません。挑発しているのはトランプ氏、安倍氏です。
NHK報道もどこか北朝鮮が日本を挑発しているかのように報じていますが、今回、最初に挑発しているのは米国トランプ氏であり、そしてすぐさま便乗している安倍氏であることをスルーさせてはいけません。
むしろ、安倍氏にとっては危機レベルを超えて現実に発射されることを願っているかのようです。
北朝鮮がミサイルを日本に向けて発射すれば、それだけで憲法「改正」もOK、緊急事態条項、国防軍創設という悲願が達成できるかもしれませんから。
というより逆に北朝鮮が核兵器保有を放棄したりされた方が困るのです。安保関連法(戦争法)を通したときもしきりに北朝鮮の脅威を強調していましたから。
このように見てくると安倍氏の手口はナチスと一緒です。
国民を戦争に動員したければ、他国が攻めてくるといえばいいというあのやり方です。
ヘルマン・ゲーリングの言葉
国民は戦争を望まない。しかし決めるのは指導者で、国民を戦争に引きずり込むのは簡単である。外国に攻撃されつつあると言えばいい。それでも戦争に反対する者に対しては『愛国心がない』と批判するだけでいい
ナチスは、チェコスロバキアでドイツ人が機関銃で迫害を受けているなどというデタラメを振りまいていましたが、安倍政権が北朝鮮指導部を煽って、危ない発言をさせることで国民に危機感を植え付ける方法などは、まるでそっくりです。ちょっと違うのはあからさまな嘘をつけなくなったことくらいで、本質は変わりません。
しかし、だからこそ私たちは欺されてはいけないのです。
安倍政権が北朝鮮を米国に便乗して煽るのは最低のことですし、日本国民の安全を全く顧みない最低の指導者であるということです。
政府による情報操作に騙されないように気をつけましょう。