処理水放出による風評被害で、一部の国産海産物の価格が下落するなど影響が出ています。こうしたなか、国内では様々な形で「応援の輪」が広がっています。
■いわき市「ふるさと納税」返礼品が人気
メヒカリやシラスなど「常磐もの」と呼ばれる福島で水揚げされた魚がずらり。
処理水の放出で風評被害への不安が広がるなか、7日にJR上野駅で開催された物産展には、多くの客が詰め掛けていました。
客:「メヒカリを買いましたけど、唐揚げにしても、焼いてもおいしいし、最高ですよ」「(Q.処理水は気にならない?)検査しているからそんなに気にしていないです」「処理水のことで福島が大変だから、応援のために福島のシラスはどういうものかなと思って買ってみた」
福島の事業者などを支援しようと開催されたイベントは、予想を超える売り上げとなりました。地元から来たスタッフも手応えを感じています。
販売スタッフ 小野美乃さん:「ありがたいですね。安心・安全で基準値というところも含めて、知っていただくところから(購入を)始めていただけたらと」
福島県いわき市では、ふるさと納税の申し込みが急増していて、「常磐もの」などの返礼品が人気を集めています。
寄付の件数は、放出決定前には一日あたり平均40件程度だったものが、決定後には380件を超え、およそ10倍に増加しました。また、寄付額も平均90万円程度から、630万円余りに増加し、およそ7倍になったということです。
いわき市創生推進課 小川仁一さん:「『福島の魚を食べて応援したい』とか、『大変な時期ですけど、風評に負けないでがんばってください』とか、そういったメッセージが寄せられている。非常にありがたく思っていて、感謝を申し上げたい」