【10月が危険!月々の「値上げリスト」】
・食品や日用品:4811円増
・ガソリン:補助金打ち切りで585円増
・電気:補助金打ち切りで2936円増
全てを合計すると、今年10月には昨年同月に比べ8332円もの負担増が予想されるのだ。
「とくに電気代の補助金がなくなることで、生活に大きな影響を受ける家庭も多いはずです。補助金はずっと続けられません。本来なら、政府が企業へ、現状よりもかなり強く賃金上昇を促すなどして、補助金の“やめどき”も用意しておくべきでした」(加谷さん)
そもそも、岸田首相も閣僚として加わったアベノミクスに問題点があるという。
「現状の物価上昇を抑制するには、2%程度の思いきった利上げが必要ですが、難しいのが現状です。なぜなら、アベノミクスによるゼロ金利政策によって、利子を返済する体力がない企業も借り入れができているのです。そうした企業は、ひとたび金利が上がれば、利子を返せずに潰れてしまうリスクが。国も同様、1000兆円も借金があります。たとえば金利が1%になるだけで、10兆円もの利子を払う必要がでてくる。3〜4年が限度といわれる“劇薬”のアベノミクスを長く続けすぎたため、容易に脱却できない状況となったのです」(加谷さん)
こうした政府の失策のツケを負うのは、いつも私たちなのだ。