2012年06月29日

「脂肪にドーン」CM、誤解招く恐れと改善通知

 サントリー食品インターナショナルが販売する特定保健用食品「黒烏龍茶」のテレビCMが誤解を招く恐れがあるとして、消費者庁が同社に改善を求める通知文を送っていたことが25日、わかった。

 対象となったのは、アニメの主人公が「脂肪にドーン」とひとさし指を突き出し、「食べながら脂肪対策」というテロップが流れるなどする内容。昨年8月から今年6月中旬まで全国で放映された。

 通知文は3月26日付。内閣府消費者委員会の指摘を受け、「偏った食生活を助長する恐れがあり不適切」として改善を求めた。

 サントリーホールディングス広報部は「指摘を真摯に受け止め、秋に再開する広告の内容を検討したい」と話している。


 トクホって、商品のラベルに「血圧が高めの人におすすめ」とか、「中性脂肪が気になる方の食生活改善に」とかあるものですね。

「トクホの背景には生活習慣病があります。高齢化社会に伴う医療費の増大を食い止めるため、食生活で病気になる危険性を減らそうと、国が考えました。一方で、様々な効能をうたう健康商品が氾濫し消費者を惑わせている。科学的な根拠のある食品を国が認定すれば、インチキ商品を淘汰できるというわけです」

 国のお墨付きを得ているから効果はあるでしょう。

「それが疑問なんです。私は、80年ごろから油脂と肥満の関係を研究してきました。食品企業がトクホの申請で実験論文を出す前にその論文の指導や助言にもかかわり、ある程度事情がわかります」

「エコナの宣伝を見て、ホントかなと。主成分のジアシルグリセロール(DAG)を含むエコナと、普通の植物性サラダ油(大豆油)を使い、ラットと人に摂取させて比べました。ラットでは体脂肪の蓄積を小さくする作用はエコナには認められず、エコナとサラダ油でそれぞれ揚げたコロッケをご飯とみそ汁と一緒に学生に食べさせた実験でも、脂肪の燃焼と血中中性脂肪の上昇の程度に差はなかった」


 安全性について、医薬品なら何度も企業にデータを提出させるなど厳しく審査しますが、トクホは?

「そこが不十分なのです。国は、食品だから元々安全性は確保されているとして、安全性を確認する実験も企業の自主判断に任せています。でもエコナのように製造の過程で副産物ができる可能性があるのだから、安全確認を義務づけ、問題があれば国の研究機関で確認すべきです」

「エコナで国の対応がまずいのは許可後に安全性を国が試験していること(表03年6月参照)。順序が逆です」

 エコナマヨネーズタイプの国の審査にかかわった研究者の一人は私に「花王のデータに疑いがあり、会議で安全確認の実験を求めたが、国は追試の結果が出る前に許可した。最初から許可ありきの姿勢だった」と言いました。

「委員会で官僚の作ったシナリオを乱すと嫌われます。それでも花王は質のよい学術雑誌に論文を載せているのでまだいい方。企業から出てくる論文には内容不十分なものがかなりあります」

「私はトクホの申請に必要な、人を使った臨床試験を主として掲載する『健康・栄養食品研究誌』 (財団法人日本健康・栄養食品協会発行)の論文検討委員を担当していますが、食品業界は中小企業が多く、研究設備も人員も乏しく論文をきちんと書ける人も少ない。そこで論文審査のほか、書き方なども指導・助言しています」

 不十分な論文があるわけですね。

「審査では、実験の組み方の改良や追加試験が必要だと出し直しを求めることもあります。食品企業は、実験の枠を超え、商品に、誰にでも有効であると書きたがる。研究者から『限定した条件で効果があるのに、宣伝担当が聞き入れない』と悩みを聞かされたこともある。限定された条件で効果が期待できるかもしれないというような表現にとどめるよう指導しました」
posted by РМН at 19:00| Comment(0) | 某掲示板より転載 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


人気ブログランキングへ