2014年02月28日

ある老舗文房具メーカーの面接を受けた女子大生が語る。

ある老舗文房具メーカーの面接を受けた女子大生が語る。

「集団面接でのことです。『自己PR』や『会社に入ってやりたいこと』といった本質的な質問はまったくされず、席に着くなり、『あなたをモノにたとえるとなんですか』と聞かれたのです。

質問の意図がわからず、頭が真っ白になり、私は思わず押し黙ってしまいました……。すると面接官はため息をついて『じゃあ、次の人』と。すると隣の女子学生が、『私は消しゴムのような人間です。といいますのも、まわりの人々が悲しみや悩みを抱えているとき、私と話すことで心の汚れが消えるというのです。かかわる人みんなの気持ちを真っ白な紙のようにリフレッシュさせることができる、まさに消しゴム女なのです!』と、妙にドヤ顔で答えたのです。面接官は面接官で、それを満足げに微笑んで聞いている。

何も答えられなかった私は、当然不合格でした。腹立たしいと同時に、とてもむなしかったです。私はきちんと企業研究をして、真剣にその会社に入りたいと思っていたのに、大喜利みたいな質問だけで選別される。学生も企業も、大真面目な顔して何やってんだって思いました」


採用担当って頭がおかしくなっているんだ
このような、突飛な質問をする企業が、近頃増えている。他にも「AKB48にもう一人メンバーを加えるとしたら、誰を入れるか」「最後の晩餐に何を食べたいか」「新しい新幹線の名前を考えてください」「面接官としての私に点数をつけるとしたら、10点満点中何点?」など、バリエーションは多岐にわたる。

こうした採用を行う企業いわく、これらの質問は、学生の「人物」を見るためのもので、ストレスを与えても大丈夫か、臨機応変に対応できるかを確認しているという。だが、前出の人事担当部長はこんな本音を漏らす。

「会社に言われるので仕方なくやっていますが、結局はその時にひらめくか、ひらめかないかだけじゃないか、と個人的には思います。センスの部分も多少あるが、ほとんどは運です。我々面接官も一生懸命考えて質問を作っていますが、一歩引いて冷静になると、これで人間の大事な部分を知ることができるのか、はっきりと確信は持てません。採用試験をやるごとに、人を見ることの難しさを痛感します。しかし、採用をやめるわけにはいかないのです」


基本的に面接は、経理や営業など、人事部以外のさまざまな部署から社員を動員して行います。そうしないと、学生からの質問を受けた時にきちんと答えられないからです。しかし、その問題の学生はしつこく、自分の地元の近くにある小さな店舗の業績についてネチネチと聞いてきた。そんな、一つ一つの店舗の業績なんて、その場ですぐにわかるはずがない。面接官が口ごもっていると、『それで競争に勝てますか!そんなものですか、この会社は!』と迫ってきたというんです。

そして最後に、熱弁をふるった時とはうってかわって落ち着いた様子で、『私は、いずれは上に立つ人間です。無礼をお許し下さい』と決めゼリフを吐いて去って行った。ドラマやマンガの見すぎですね。私たちは茶番劇に付き合わされただけ。もちろん、不合格になりました」


「たかだか10分や20分話してみたところで、初対面の相手のことがわかるわけはないのです。選ぶ人間の人格以上の人は、選べません」

学生の能力を正しく判断できない企業。そして、正解の見つからぬまま空回りする就活生とその親たち―。負のスパイラルにハマり続けても、何の意味もないと藤原氏は続ける。

「それより、学生は大学の4年間はもっと勉強するなり、恋愛するなり、読書するなり、就活以外のことに注力すべきです。貴重な学生時代の半分を、こんなくだらない就活のために割くのはおかしい。会社に入れば勉強なんてできないんだから、学生時代をもっと有意義に過ごさないともったいないですよ」

思想家の内田樹氏も、学生が就活に時間と労力を捧げすぎる現状はおかしいと持論を述べる。

「大学卒業までは就活禁止にし、卒業してから半年なり1年なりをかけて、ゆっくり仕事を探す仕組みを作ればいい。大学4年間は、どんな仕事に就いても役立つような汎用性の高い知力と感性をじっくり整える。それで十分でしょう。今は大学2年から浮き足立ち、薄っぺらな専門知識を即席で身につけようとして、実のあることをほとんど学ばないまま卒業・就職している。国家的な損失だと思います」

学生も企業も得をしない、就活という壮大な喜劇―いや悲劇を、いつまで続けるのだろうか。
posted by РМН at 00:00| Comment(0) | 某掲示板より転載 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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