その原因、それはストレスだ。ストレスといってもその数は多く、一般的には4つに分類することが出来る。
ウィルスや細菌などの生物学的ストレス
紫外線や電磁波、放射線などによる物理学的ストレス
農薬や食品添加物、薬や環境ホルモンなどの化学物質による化学的ストレス
そして人間関係や仕事、社会的順応や将来不安などによる精神的ストレス
この4つを総称してストレスと呼んでいる。
私たち人間はストレスがかかると自律神経が乱れる。
自律神経とは脳から独立している神経で、生命の維持を司るものだ。
心臓を動かしたり、血圧を上げたり下げたり、消化するために胃酸を出したり、その時にふさわしい内部環境を無意識の状態で行っているのが自律神経である。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、それぞれが相反する働きを行っている。
交感神経は運動や仕事などで興奮、または緊張している時に強くなり副交感神経はリラックスしている時に強く働く。
交感神経が強くなるとアドレナリンやノルアドレナリンが多く分泌される。
アドレナリンは怒りや攻撃ホルモン、ノルアドレナリンは恐怖ホルモンを発生させ細菌類を死滅させる。大量の活性酸素は正常細胞を破壊し、炎症を引き起こす。
この炎症が胃粘膜で起これば胃潰瘍。十二指腸で起これば十二指腸潰瘍ということになる。ストレスなどにより胃が痛くなったり、下痢になったりするのはこのためだ。