2017年10月31日

浜矩子が徹底分析 安倍政治の「人間改造」に警戒せよ

浜矩子が徹底分析 安倍政治の「人間改造」に警戒せよ

サンデー毎日 2017年10月25日
同志社大大学院 浜矩子教授

 民進党の分裂、希望の党と立憲民主党の発足、候補者擁立を巡るドタバタ。政局ばかりが注目され、国民にとって最大の関心事であるはずの経済政策を巡る議論は影が薄かった。

アベノミクスを痛烈に批判してきた同志社大大学院の浜矩子教授に聞いた。

――選挙結果をどう総括しますか。

 安倍首相がご都合主義的な衆院解散に打って出たことで、対立の構図が明確になりました。

立憲民主党が出現して野党第1党になり、今までの「与党対野党」の構図が、「国粋主義対民主主義」、あるいは「光と闇の闘い」に変わり、対峙(たいじ)の関係がはっきりした。新たな展開であり、大きな進歩だと感じています。

――民進党が分裂し、政党間の色分けが分かりやすくなったということですか。

 それもありますが、希望の党の小池百合子代表がまとうグリーンの衣の下に、何が隠れているのかが丸見えになった。憲法とのかかわりとか、自ら露骨に出した“排除の論理”などによって正体が見えた。

安倍政権の国粋主義的な正体は一段と露骨になっていますが、これまでグリーンの装いと「都民ファースト」というムードで市民の思いをくすぐった小池氏たちの考えがよく分かった。

「希望」という言葉を振り回しながら実にいかがわしい。まともな市民にはそう見えた結果、希望の党に対する期待が失望に変わったのだと思います。小池氏が「排除」を口にしたのも無神経さが表れていました。

“グリーンモンスター”は“妖怪アホノミクス”と同じ手合いであり、国粋主義軍団の一角を形成している。

それに対する市民の危機感がはっきり出たことはよかったと思います。そういう意味で、分かりにくかった立ち位置模様、もやもやとしたところが払拭(ふっしよく)され、次の展開への風景がはっきり見えてきた。

 一方、立憲民主党のネーミングに込めた理念は明確です。希望の党に比べ、主張がよく分かります。

――安倍政権は選挙後どう動くとお考えですか。

 安倍首相は本質的に変わることはなく、いずれまた「2020年までに改憲する」と持ち出してくると思います。気になるのは、選挙運動中、忘れ去ったかのように言及しなかった「働き方改革」です。

 安倍政権の基本スタンスは、憲法を改正して「21世紀版の大日本帝国」を目指すことです。その関わりで出てきたのが、「働き方改革」であり、「人づくり革命」だと思います。

ついに「人をどう扱うか」に焦点が結ばれるまで彼らの大日本帝国づくりの野望が煮詰まってきている。それを集約的に表しているのが「働き方改革」であり、その次のフェーズとして出てきたのが「人づくり革命」と考えています。

 総選挙がなければ秋の臨時国会で最大の争点になっていたはずです。(一部専門職を労働時間規制から外して残業代をゼロにできる)「高度プロフェッショナル制度」を含めて、大議論になるはずでした。

しかし、安倍首相は選挙運動中、「国難突破」「全世代型社会保障」ばかりを口にしていました。選挙後、安倍政権は国会でどう展開してくるのか。野党はしっかり追及していかないといけないと思います。

 安倍首相は「人づくり革命」と、あたかも創造主になったかのような言い方をし、革命を具体化するとして首相官邸で「人生100年時代構想会議」や「生産性向上国民運動推進協議会」を開催してきました。

要は、人々を「強いお国」のために「1億総活躍」させる目論見(もくろみ)で、働く機械として労働者の生産性を限りなく向上させる「人づくり」を「革命的」にやる構えです。

 選挙運動中、全く言及していなかったのは不気味であり、けしからんと思います。臨時国会で最大の争点になるはずだったものを隠してしまいました。要警戒であり、野党はしっかり押し倒してもらいたい。

「機械人間」を量産する専門職大学

――安倍首相が「人づくり」に熱心なのはなぜだと思いますか。

 大日本帝国を再建することが本人の使命だと考えているからだと思います。つまり、良き臣民づくりです。それが「人づくり革命」を通じて我々をお国に役立つ臣民に改造しようとしている。

 アホノミクスの一環として打ち出した「女性活躍推進」にしても、その根拠法は「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」。あくまでも「職業生活における活躍の推進」であり、条文には「豊かで活力ある社会を実現することを目的とする」とあります。女性のためではなく、生産性を上げて日本経済の成長力を高める狙いなのは明らかです。

 また、閣議決定した「働き方改革実行計画」にも、労働者の権利を確立するためとは一言も書いておらず、ひたすら「労働生産性の向上」を謳(うた)い、その達成に必要だから同一労働同一賃金をやり、長時間労働を是正するというものです。

 安倍政権の教育政策の狙いも、やっぱり生産性の高い人間をつくることです。(政府が2019年度の導入を決めた)「専門職大学」も同じ。哲学や歴史といった難しいことを考えず、効率的に作業を処理できる人間を量産する。安倍政権の頭にある教育はそういうことです。リベラルアーツは軽視し、文科系は縮小するという文部科学省の政策も方向性は同じ。教育も働き方も人の問題です。「人の改造」に向かって踏み出しているのです。

 一方で憲法改正は進める。選挙中は憲法のことはあまり言わず、終わったとたんに改憲の方向に歩むのが今までのパターン。今回も同じ形でファシズム体制の確立を目指す。選挙後に一段と露骨になっていくのではないかと懸念されます。

――与党は3分の2を超す議席を獲得しました。

 やっぱり、人は現状が変わることは怖いんですね。「有効求人倍率が良くなった」「ようやく景気がいい感じになった」「それが大きく変わるのは嫌だ」と、目先の安定にしがみつきたい人々の思いに、安倍政権が付け込んだ結果だと思います。けれども、「本当にまずい」と感じる人々の危機感が高いこともまた、立憲民主党の大躍進といった形で明らかになったと思います。(談)


自分的には最悪景気→やや極悪景気に
( ⁰ω⁰)

消費税増税したらキャバクラにもいけないし
寿司屋もひかえ
posted by РМН at 00:00| Comment(0) | 某掲示板より転載3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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