「今年に入ってまとめ買いで1000円から2000円くらい多く払う感じです。給料がいきなり上がることはありませんから、物価がさらに上がったら不安です」
「手取りが明らかに減りました。使えるお金が減っているのを実感します」
物価高は一般国民、とくに中間層の下位から順に貧困層へと落とす。日本は極貧層には手厚い国だと思うが、中間層が減り、極貧層までは行かない程度の貧困層が増える。むしろ貧困層を「増やしたいのでは」とすら思わされる。とくに岸田首相になってからそうした政策ばかりのように思う。
◇岸田首相が語った「明日は今日より必ず良くなる日本を作るために努力」の空虚感
冒頭の商社マンは「現場感覚の話でしかないが」という断りでこう述べた。
「これから先、この国の物価上昇はこんなものでは済まないと思う。もう中国に経済規模で敵うことはないだろうし、他のアジア諸国も次々と日本の上に立つだろう。相手より金を出すしかない現場で買い負ける。勝っても末端価格に反映される。(一般家庭に向けては)消費税の減税などで対応するしかないのでは」
岸田首相は岸田政権発足から2年目の言葉として、
「明日は今日より必ず良くなる日本を作るために努力を続けていきたい」
と述べた。この結果で言うセリフではないように思うが、一般国民が物価高騰に保険料の値上げや増税を耐えた先は、岸田首相の言う通り、本当に「今日より必ず良くなる」のだろうか。