さきほどのデータから、中高年の転職が厳しいものであることがわかった。
さらに、厚生労働省「雇用動向調査」からは、転職者の入職経路を知ることができる。
〈定年後、特に60代前半の人については、前の会社からの縁故によって就職が決まるケースが多いということである。
これには同じ会社で再雇用されるケースが多く含まれている。
(中略)
ほかの年齢層と比較してハローワークを通じて仕事を見つける人が比較的多い。
そのほかも、求人情報誌やインターネットの求人情報サイトを見て新しい仕事に応募するといった「広告」による経路や、知人や友人に紹介してもらうというケースも多い。〉(『ほんとうの定年後』より)
定年前後の転職で賃金がどうなるのか。多くの人はどのように定年後の仕事を探しているのか。
50代以降は転職しても賃金が下がることが多いようだが、そうしたことも知ったうえで、「定年後のキャリア戦略」を考えたいところだ。