2026年02月13日

なぜ、いま賃上げが大切なのか

なぜ、いま賃上げが大切なのか


 オンラインで実施した「非正規労働者 生活・賃金実態調査2026」には、約2週間の調査期間で328件の回答が寄せられた。調査結果からは、物価高が続くなかで賃上げが行われない、あるいは不十分な中で、多くの労働者が生存に不可欠な支出を切り詰めざるを得ない状況に追い込まれている実態が明らかとなった。

 回答者の実に90.1%が、食費や光熱費、医療費などを削っていると回答している。特に、非正規雇用では状況が深刻だ。 以下は、自由記述欄に寄せられた回答の一部である。


「病院に行かずに薬を購入して医療費を削っています」(契約社員、医療・福祉、1001〜1200円、兵庫県、50代、女性)
「食費をよく削ります。1日2食にしたり量を減らしたりします。」(派遣社員、製造業、1201〜1400円、15万円以上20万円未満、埼玉県、40代、男性)
「米が特に高騰しているため、主食をパンや麺類に置き換えることが増えた。子どもの服は安い店で購入し、一部親族からおさがりとして譲り受けている。」(派遣社員、卸売業・小売業、1201〜1400円、兵庫県、40代、女性)
「食べ盛りの子供が3人居て、生活困窮しているので自分は2〜3日食べず、子供達と嫁に回す事がある。」(契約社員、運輸業・郵便業、20万円以上25万円未満、愛知県、40代、男性)
 これらの声からは、最低限の生活すら維持することが困難な状況に置かれていることが読み取れる。最低賃金水準で働く多くの非正規労働者にとって、物価高のなかで賃金が上がらないことは、実質的な「賃下げ」であり、生存を脅かしている。


 さらに、物価高に対して、残業や副業など労働時間を増やすことで対応しているという回答も多く寄せられているという。


「夜勤専従でもう10年勤続していますが、賃金が低いので明けの日に副業をして補填していますが、無理が祟って脳卒中で倒れた、一命を取り留めましたが家族を養う為にもすぐに復帰して変わらずに働き続けています。会社の利益にはかなり貢献しているはずなのでせめて夏冬にまとまった寸志でも支給してもらいたいと訴えましたが全く相手にされずに生活を人質に搾取され続けている。」(契約社員、医療・福祉、1201〜1400円、20万円以上25万円未満、奈良県、40代、男性)
「臨時職員の勤務は時給で週4日なので、他の場所でアルバイトを週0〜2日で行い生活費を補填している。幸いにも体は丈夫なので医療費などの出費はほぼないが、今の状態で病気など働けない状態になれば全て破綻してしまう。」(臨時職員、教育・学習支援業、1401〜1600円、15万円以上20万円未満、東京都、20代、回答しない)
「食料品はなるべく安価な品物を選択して購入しているが、明らかに出費が増えました。外食は減り、以前より食事の質が落ちたように感じます。休日にスキマバイトをして生活費を捻出。」(派遣社員、製造業、1401〜1600円、25万円以上30万円未満、兵庫県、50代、男性)
「学生だが、仕送り等は少ないので、空いている時間をほぼ全てアルバイトに充てている。寝る時間も削って働かないと追いつかない。」(パート・アルバイト、卸売業・小売業、1201〜1400円、東京都、20代、女性)

 確かに、賃金が上がらなければ、更に働くしかない。だが、睡眠や休息をとるべき時間までも労働に充ててしまえば、慢性的な過労状態に陥り、いつ健康を損なってもおかしくない。

 今回の調査結果は、物価高に対する個人的な対処にはすでに限界があることを示している。こうした状況を踏まえ、非正規春闘実行委員会は、今こそ大幅な賃上げの要求と、その実現が不可欠であると訴えている。


海外で盛り上がるインフレ下での賃上げ要求運動

 インフレによる実質賃金の低下と生活苦の深刻化は、日本に限った問題ではない。世界各地で同様の状況が広がるなか、海外の労働運動では賃上げ要求が大きな広がりを見せている。アメリカでは、2022年にインフレによる生活苦を背景に、労働組合が賃上げを掲げて運動を展開した結果、現場労働者から広範な支持を集め、アメリカのAmazonで初めて労働組合が結成された。

 さらに2025年末には、アメリカに加え、欧州やアジアの労働組合が賃上げを求めて相次いでストライキに突入した。Amazonだけでなく、アメリカのスターバックスでも賃上げを求めるストライキが行われ、全米85都市・120店舗以上で約2,500人の組合員が参加した。


 また近年では、ごみ収集労働者や行政職員、看護師など、社会を支えるエッセンシャルワーカーによる賃上げ要求も活発化している。2026年1月には、ニューヨーク市内の複数の病院で働く約1万5,000人の看護師がストライキに突入した。年間数百万ドル(日本円で数億円規模)を稼ぐ病院経営陣に対し、現場の労働者たちは「私たちは命を支えるエッセンシャルワーカーだ」と訴え、賃上げや人員増加を求めている。


 物価が高騰する一方で賃上げが行われなければ、生活はさらに困窮していく。こうしたなか、海外では「賃上げ」が労働運動の最重要課題として前面に押し出され、賃上げ運動に加わる労働者が増えているのだ。


おわりに

 今回の調査から明らかになったように、インフレが最低賃金水準で働く非正規労働者に与えている影響は極めて深刻だ。だが、海外ほどのリアクションはまだ乏しい。特に、正社員の賃上げが叫ばれる一方で、非正規雇用は置き去りにされている。

 日本でも、労働者が賃上げを要求し、実際に賃上げを実現していく社会的必要性は明白だろう。その際に重要となるのが、海外では当たり前に行われている、ストライキを辞さない賃上げ要求である。非正規春闘の過去の事例でも、ストライキを行い、全従業員の賃上げを勝ち取ったこともある。


 職場に労働組合がなくても、賃上げ要求の根拠を持ち、ユニオンを通じて団体交渉を行えば、非正規労働者にも賃上げを実現する道はある。今春、勤務先でまだ賃上げが行われていない人や、現在の賃金水準に納得がいかない人は、まずは冒頭で紹介した「非正規春闘・賃上げ相談ホットライン」や、各地のユニオン(個人加盟労組)に相談してみてほしい。
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2026年02月12日

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【中卒社長が断言】学歴はあったほうがいい。

【中卒社長が断言】学歴はあったほうがいい。

 32歳の中卒社長として、学歴について話します。

 最初に補足しておきたいのは、これはあくまで「中卒の目線」からの一意見だということです。大学を卒業された方には別の景色や事情があり、その中にも多様性がありますので、「こちらが絶対に正しい」と言い切れる話ではありません。その前提のうえで、学歴についてどう考えているか、結論からお伝えします。私は断言します。学歴は、絶対にあったほうがいいです。


学歴メリット@ 選択肢の自由度

 中卒の立場から見た学歴の価値は、大きく二つあると思っています。一つ目は、選択肢の自由度です。世の中の仕事は、入り口がほとんどを決めると言っても過言ではありません。どんな仕事に就けるか、どんなキャリアのスタートラインに立てるか、その入口で学歴が効く場面は想像以上に多いです。これはきれいごとではなく、現実としてそうなっています。

 私の話になりますが、二十代前半のころ、本がかなり好きで、「出版社で働きたい」と本気で思った時期がありました。今でも出版業界で働きたい気持ちは強いです。ただ、総じて出版社で働くためには大卒がほぼ前提です。私は「中卒ですが熱意があるので面接をしてください」という形で二十社ほどに書類を送りましたが、一件も返ってきませんし、電話もありませんでした。努力の前に、挑戦権がない。これが一番つらい現実でした。


経営者は「学歴がある人」をどう見ているのか?

 そして、この入口の話には、採用する側の事情も絡みます。自分が経営者になって分かったのですが、学歴はある意味で「我慢の遍歴」として見られていることがあります。中学から高校、大学まで、勉強という一見遠回りに見える時間を、どれだけ我慢して積み上げてきたか。そこで折れずに通い切ったという事実が、「この人には一定の継続力があるかもしれない」という判断材料になるのです。もちろん例外はありますし、学歴があるから立派、学歴がないからダメ、という単純な話ではありません。

 ただ、採用の現場は短時間でリスクを見積もらなければなりません。日本の会社は採用した人を簡単にクビにできませんので、「外したくない」という心理が強く働きます。そうすると「中卒」というだけで、教養や常識が欠けているかもしれない、家庭環境が厳しかったのかもしれない、といった“可能性”が不安として拾われやすくなります。実際はそんな単純ではないのに、入口ではそう判断されがちです。だから中卒は、書類すら通らなくなることがあるのです。これが、学歴が選択肢を狭めるという現実です。


学歴メリットA 利益度外視でつながれる仲間

 二つ目の価値は、利益度外視でつながれる仲間ができる可能性が高いことです。学生時代の友人は、立場が変わっても、仕事で利害が絡まなくても、付き合いが続くことがあります。一方で社会に出ると、人間関係にはどうしても損得や立場が混ざります。SNSのつながりも、会社の同僚も、取引先も、完全に利益と無関係な関係は意外と少ないです。

 もちろん全員がそうではありませんが、比率としては学生時代ほど純度の高い関係は作りにくくなります。大学まで行くと、その「青春でつながった仲間」を持てる期間が長くなります。あの友人が今こんなことをしていて力になってくれそうだ、仕事を紹介してくれそうだ、相談に乗ってくれそうだ、そういう関係が未来の支えになる場面は本当にあります。私はそれを、後から羨ましく見てきました。だから、学業という場に一秒でも長くいることには、学び以上の価値があると思っています。


大学に行きながらでも、起業できる!

 ここまで話すと「中卒で起業して成功した人もいる」と言われることがあります。実際にいますし、私の周りにも中卒で会社を経営している人や、茨の道を自分で切り開いて大企業で働いている人がいます。そういう方々は本当に尊敬しています。ただ、その成功例に夢を見て真似をしようとする人が出てきたとき、私は全力で止めたいと思っています。

 なぜなら再現性が低いからです。実力だけではなく運も絡みますし、同じことを誰もができるわけではありません。しかも今は、大学に行きながらでも起業はできます。就職しながら副業で起業する人も多いです。わざわざ自分から選択肢を減らして、背水の陣で中卒を選ぶ必要はないと思っています。選択肢がない、余裕がないと感じた瞬間、人は判断力が落ちやすくなります。焦って視野が狭くなり、無理な賭けをしやすくなるからです。だから私は、挑戦するなら「大卒という保険」を持ったうえで挑戦するほうが合理的だと考えています。学歴がすべてではありません。でも学歴があると選べる道が増えます。増えた選択肢の中で、自分の行動と結果で勝負すればいいのです。

 最後に。学歴は武器ですが、ただ、武器を持っただけでは勝てません。結局はその武器を使ってどう動くか、武器がなくてもどう工夫して結果を出すか、その積み重ねが人生を決めます。それでも、人生の入口で弾かれないために、そして支えになる仲間に出会う確率を上げるために、学歴は「持てるなら持っておくべき武器」だと私は思っています。中卒の私が言うからこそ、そこだけは強く伝えたいです。
posted by РМН at 00:00| Comment(0) | 某掲示板より転載3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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